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出張旅行術

海外でパスポートを紛失したらどうする? – 帰国のための渡航書の発給方法

 

海外滞在中にパスポートを紛失したらどうなるのか、実験してみたことがあります。

ウソです。実験というのはもちろんウソですが、実は誤ってパスポートを紛失してしまったことがあります。

これは本当に焦ります、青ざめます。

 

あれはタイでのことでした。出張日程をやっと終えてさあ日本に帰るぞ、とバンコクの空港に到着して帰国便にチェックインをしようとしたとき、いつもパスポートを入れているはずの胸ポケットに何もないことに気づきました。

チェックインカウンターの前で、荷物の中すべて探しましたが、結局見つからず途方に暮れてしまいました。

 

 

さて、こんなときどうしたらいいのか、自身の経験を踏まえてシェアしたいと思います。
(タイでの例ですので、他の国では異なる部分があるかもしれません)

 

 

パスポートは再発行できる?

まず、パスポートというのは再発行が可能ではありますが、結構時間がかかります。多分最低1週間くらいはかかると覚悟したほうがいいです。
ただし、日本に帰国するだけであれば、パスポートを再発行しなくても可能なんです。その際に必要となるのが、『帰国のための渡航書』という紙になります。パスポートサイズの書類なのですが、これを発給してもらうことにより、早く日本に帰ることができます。

パスポート再発行のために、滞在を1週間以上延ばすよりは、まず『帰国のための渡航書』で帰国してしまい、日本で再発行をしたほうがよっぽど楽ですね。

 

『帰国のための渡航書』の発行手順 

それでは、この『帰国のための渡航書』はどうやって入手すればいいのか? 

まず最初に必要なことが、警察の紛失証明書の発行です。国によると思いますが、街中の警察でもいいですし、おそらく空港内には必ず併設されているのではないでしょうか。ここで、パスポートを紛失したという証明書を発行してもらいます。

 

これを持って、次に行くところは大使館です。大使館にて『帰国のための渡航書』を発行してもらいます。そのための必要書類が、先ほどの警察の紛失証明書、航空券又は予約票、写真2枚、本人確認できる証明です。

写真というのは携帯していればベストですが、そうでなくても大抵大使館近くに写真が撮れるところはあるはずです。また本人確認書類は、日本の運転免許証があれば大丈夫です。
あとはスポート番号を覚えておくと、スムーズだと思います。こういうときのためにコピーを携帯しておくとベストですね。
これらの書類を揃え、手数料を支払えば、2-3時間のうちに『帰国のための渡航書』なるものが発給されます。

 

『帰国のための渡航書』をゲットしたら入国管理事務所へ

これで日本に帰れるー、と喜ぶのはまだ早いです。

この『帰国のための渡航書』を入手したら、入国管理局というところに出頭して、入国歴の再認証というものを受ける必要があります。これは窓口に行って、並んで、あとは指示に従うだけで、『帰国のための渡航書』 以外に特に必要なものはなかったと思います。

 

何とか日本に帰れました 

ここで無事再認証を受けられれば、やっと日本に帰れます。

 

ボクの場合、パスポートを紛失したのが運良く(?)都会かつタクシー移動が便利なバンコクであったので、これら一連の手続きを1日で終えることができ、翌日には帰国することができました。

これが首都ではなく、田舎の街だったりしたら、相当大変でしょう。

 

自分は大丈夫、と思っているそこのアナタ、意外と危ないですよー。
少なくともこのような手続きが可能だと知っているだけでも、パスポートを紛失したときのショックが少しやわらげられるかもしれません。