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学資保険は必要ないと考える3つの理由。今の時代にはそぐわない

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子どもが産まれると、そろそろ学資保険に入っておいたほうがいいかしら~、という話がどこからか舞い込みます。
 
何となく聞いたことがある学資保険というものですが、本当に必要なのでしょうか?
疑問に思って色々と調べましたが、ボクの結論としては『学資保険は必要ない』と判断しました。
その根拠を説明したいと思います。
 
(ちなみにボクは、保険業界や金融業界に一切関わりのない、フツーのサラリーマンですのでポジショントークはありません)
 
 

1)利回りが固定されてしまうため損をする可能性がある

 
今はご存知の通り、超低金利の時代です。
参考までに過去30年の日本国債(10年)の年利回りの推移を記載しておきます。
 
1987年1月 5.2%
1997年1月   2.6%
2007年1月   1.2%
2017年1月   0.09%

 

あらためて確認すると、本当に今は低い金利です。30年前は5%を超えていたなんて、今の感覚では考えられません。
 
この超低金利時代に販売されている学資保険も、もちろん超低金利での運用を前提としています。
そのため、昔の高金利時代と比べて利回りが低いのです。
 
学資保険の利回りは契約時に固定されてしまいます。
したがって、今後金利が高くなってきても、その恩恵を受けられません
しかも、利回りが低いからといって中途解約しようものなら、元本割れする可能性があります。
高金利になったら損をしてしまう可能性が高い商品なのです。
今の時代には合いません。
ボクらの親が子育てをしていた(高金利な)時代には優れていた商品だったとは思いますが。
 
 

2)返戻率の数字は、リスクを考慮すると魅力的ではない

返戻率とは? 

学資保険がいかにお得かを説明するときに、返戻率という数字が使われます。
 返戻率 = もらえる年金の総額÷支払った保険料の総額
です。
 
この返戻率、学資保険の場合105%~115%くらいのものが多いですが、一見するとお得に見えます
『払った額よりも10%多くもらえるんでしょ?』という感じで。
 

返戻率を利率換算すると?

しかしここで冷静になって計算してみましょう。
投資する際に使う指標である、年複利の利率がどうなっているのか見てみることにします。
例えば返戻率110%、払込期間18年の場合で計算すると、年複利の利率は約1.1%程度です。
これを高いと見るか、安いと見るか。。
 

預貯金や国債と比べてどうなのか?

単純に現在の預貯金や国債の利回りと比較すると高く見えます。
しかし、学資保険は預貯金や国債よりもリスクがあります
例えば預貯金であれば銀行が潰れたとしてもペイオフにより預金が保護されますが、保険会社が潰れた場合はペイオフによる保証はありません
「生命保険契約者保護機構」というもので保証されるのですが、「責任準備金の9割」だけなので、元本を大きく割り込むリスクがあります。
そのリスクと利回りが固定されてしまうことを考えると、決して魅力的な利回りとは考えられません
 

返戻率の計算方法のからくり

ちなみにこの返戻率ですが、保険会社の計算方法にもからくりがあります。
前提条件を変えることで、同じ利回りでも返戻率が異なってきます
つまり、都合のいい条件を用いることで、意図的に返戻率を高く見せかけることができちゃうのです。
具体的には、保険料をできるだけ早く支払い終えるようにすれば高く(遅く支払い終えると低く)なりますし、学資金を後でもらえば高く(早くもらえば低く)なります。
こういう点にも気をつける必要があります。
 
 

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3)親が亡くなったときの保証は、他の生命保険で十分

これも学資保険に入るための理由付けとして使われますが、必要でしょうか?
一般的な学資保険の場合、親が亡くなった場合には、200~300万程度給付されます。
しかしこの程度の金額の給付であれば、掛け捨ての生命保険であればはるかに安くすみます
そもそも多くの親は、自分の生命保険を別にかけているでしょう。
その生命保険の給付額で本当に不十分なのか、それに加えて学資保険のわずかな給付が必要なのか、見直してみる必要があると思います。
 

まとめ

このように上記3つの理由により、ボクが学資保険は必要ないと判断しました。
 
20~40年前には優れた商品だったのでしょうが、今の時代にはそぐわないと考えます。
ネーミングに騙されて入っておかなきゃと考えがちですが、みんなが入るべき保険ではありません。
 
もちろん、その代わりに自分なりの運用方法で子どもの教育資金を貯める必要はあるので、どのような運用がベストか、再度考えてみたいと思います。