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書評

【読書メモ・感想】『習慣の力 The Power of Habit』習慣を変えたい人、読んでください

どーも、ちゃたです。
『習慣の力 The Power of Habit (チャールズ・デュヒッグ)』を読み終えました。

習慣をコントロールすることによって人生を変えたい人、必読の一冊です。

『習慣の力 The Power of Habit』の概要

習慣のメカニズムをわかりやすく説明し、
どうすれば習慣を変えることができるのか、

豊富な事例を挙げて説明してくれます。

『きっかけ』『ルーチン』『報酬』で構成される習慣について学ぶことができます。
個人の習慣だけでなく、企業の習慣、社会の習慣についてまで解説しています。

習慣は行動を変えます。
行動の変化は人生を変えます。

やめられない習慣がある人、
新しくいい習慣を身につけたい人、
読む価値のある1冊です!

『習慣の力 The Power of Habit』の面白いポイント

習慣を変える方法

習慣を変えることは難しいですが、

・習慣がどのようなメカニズムで発現されるのか、
・どのようにすれば変えることができるのか、

そのステップが書かれています。

脳の中で起こっているこのプロセスは、3段階のループだ。第1段階は「きっかけ」で、これは脳に自動作業モードになるように、そしてどの習慣を使うかを伝える「引き金」である。次が「ルーチン(きっかけに反応して起こる慣例的な行動や思考)」で、これは身体的なものだったり、脳や感情に関わるものだったりする。そして最後が「報酬」で、これはある具体的なループを、将来のために記憶に残すかどうか、脳が判断する。

悪い習慣は完全には改められない。むしろ習慣を変えるには、前と同じきっかけで、前と同じ報酬を使いつつ、新しいルーチンを組み込むべきなのだ。きっかけと報酬がそのままなら、ほぼどんな行動も変えることができる。

「信じること」そのものが差を生むのだ。いったん何かを信じることを覚えると、その能力が人生の他の部分にまで影響を及ぼし、自分は変われると信じ始める。  信じることこそが、つくりかえた習慣のループを永遠の行動に変える要素だったのだ。

まずは自分の習慣の仕組みを認識すること。
そして『きっかけ』と『報酬』は同じにしながら、『ルーチン』だけ変えるということ。
これが、習慣を変えるための基本的な方法です。

ここで面白いのが、この基本的な方法に加えて、
『信じること』が大切である点。

何か特別な手段やテクニックがあるわけなく、シンプルに『信じること』。

これが非常に大切というのは、意外でした。

信じることで習慣が変わり、行動が変わる。
そして人生が変わる。

これは覚えておきたいポイントです。

たしかに、自分が禁煙に成功したときも、
『自分はタバコをやめられる』
ということを強く信じていたことを思い出します。
そのマインドがあったから、すんなりやめられたんだと思います。

企業が”習慣”をどのように利用しているのか

この本で面白いのは、個人の習慣に関することにとどまりません。
企業が、”習慣”を利用している裏側も解説しています。

例えばこんな点です。

今日でも、ほとんどの練り歯磨きには、歯を磨いたあとで口の中をひりひりさせることだけが目的の添加物が含まれている。 「消費者にはその製品が効いているという何らかのシグナルが必要なんです」

新しい曲でも食べ物でも、あるいはベビーベッドでも、覚えておくべきことは同じだ。新しい習慣は、古い習慣でくるんだほうが世間に受け入れてもらいやすくなる。
新しい習慣──それが食べ物であろうと、エアロバイクでのエクササイズであろうと──を売り込むには、新規のものを、よく知っているものに見せる方法を理解しなくてはならないのだ。

歯磨き粉の清涼感も、ファブリーズのいい香りも、消費者が『製品が効いている』ことを実感し、それを習慣化させるために使われているということ。

効果という意味では、どちらも本来必要ないもの。
習慣化させることを目的として加えている、
というのはぜひ覚えておきたい点です。

ギャンブルにはまるわけ

ボクが今まで不思議に思っていたこと、
『なんでギャンブルにハマる人が多いのか』
についても解説していて腑に落ちました。

いわゆるギャンブラーと一般の人の違いは、ニアミスのときにどう感じるか。
この感じ方でギャンブラーとなるかならないか、決まってくるそうです。
非常に納得しました。

病的なギャンブラーは、一般の人々よりも『勝ったとき』に興奮するということです。
ギャンブルの問題を抱える人々は、ニアミスでも心理的に興奮した。それはおそらく、彼らが一般の人々よりずっと長くギャンブルをするからだという仮説を立てた。ニアミスが、さらに賭けを続けるという習慣の引き金を引いたのである。  問題のないギャンブラーは、ニアミスを見たときむしろ不安を感じ、違う習慣の引き金が引かれる。 もっと悪くなる前にやめたほうがいい と。

人間には2種類の人がいるんですね、
ギャンブルにハマりやすい人とギャンブルにハマりにくい人。

最後に

ボク達の人生は、習慣のかたまりです。
意識しないと気づきませんが、日々の行動の多くが習慣によってなされています。

ひとつの習慣を変えることで、他の習慣にもいい影響を及ぼします。
それには信じること。そして行動を変えていくこと。

自分の人生をいい方向に持っていきたい人には、ぜひ読んでほしい一冊です。

ぜひ手にとってみてください!
それでは~。