書評

【読書メモ・感想】『革命のファンファーレ 現代のお金と広告(西野 亮廣)』巧みな戦略と行動力に感銘!

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どーも、ちゃたです。
先日、キングコング西野さんの「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」を読み終わりました。
「芸人のビジネス本かー」と軽く見て、正直あまり期待せずに読んでみたのですが、かなり面白かったです。

最先端の広告マーケティングの実践例に興味がある人はぜひ手にとってみてください!

革命のファンファーレの概要

サブタイトルにあるように「現代のお金と広告」がひとつのメインテーマです。

キングコングの西野亮廣さんが、どのような戦略で著作を販売しているのか、その裏側が書かれています。

単に芸能人の本だから売れたのではなく、信用経済に移行しつつある現代において巧みに戦略を練って大ヒットに結びつけた、その戦略の一部が学べます。
西野さんの絵本「えんとつ町のプペル」がなぜ大ヒットしたのか、まぐれ当たりではない緻密な戦略に驚かされます。

西野亮廣さんのファンでなくても、むしろファンでない人にこそ読んでほしい内容です。

芸能人に興味がなくても、インターネットを活用した現代のマーケティング方法やビジネス戦略が学べる必読の一冊です。

革命のファンファーレの面白いポイント

西野さんが本音を言える理由

本の最初の方で面白かったところは、テレビ業界の舞台裏。

最近は多くの視聴者も気づいているように、テレビ番組にはヤラセが多い。  
そんなテレビ業界で、西野さんは『嘘をつかない』という方針を貫いている。  

これができるのは、嘘をつかなくてもいい環境を作っているから、とのこと。  
彼はテレビ以外の収入源を確立しており、そこで簡単に自分の意思を表明できる。
そんな環境をつくっているから、嘘をついてまでテレビ業界に固執することがない,というカラクリです。

もうひとつ、ベッキーとゲスの極み乙女のゲス不倫に対する見解も面白い。

不倫をしても活動を続けることができたゲスの極み乙女。に対して、ベッキーの活動が、たった一度の不倫で全て止まった理由は、彼女が「認知タレント」で、ファンを抱えていなかったからに他ならない。
スポンサーが離れ、広告以外の場所でお金を稼ぐしかなくなったわけだが、ファン(ダイレクト課金者)がいないからお金を生み出すことができない。
テレビタレントとしてリクエストに徹底的に応え続けた結果だ。
現代のテレビ広告ビジネスの、最大の落とし穴だと思う。

確かに納得できる、面白い視点です。

無料公開の裏側

この本のハイライトは、西野さんの絵本『えんとつ町のプペル』の販売戦略。
特に、絵本の無料公開に踏み切った背景がすべて書かれていて勉強になります。

この無料公開により、『えんとつ町のプペル』の売り上げは上がり、アマゾン総合売り上げランキングで再び1位に返り咲き、23~24万部で落ち着きかけていた発行部数は一気に31万部まで伸びた。

無料からビジネスを生み出す方法というのは、実は目新しくありません。

『フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略 | クリス・アンダーソン』というベストセラー本が2009年の時点で販売されています。

ただ、西野さんの話が面白いのは、芸人という身近な存在の人が、実際に無料公開戦略を行って成功したというストーリーを体感できるから。

頭のキレるビジネスマンが同様に成功した話を聞くよりも、リアルな話として頭にスッと入ってきます。

マネタイズのタイミングを後ろにズラしているだけの話。
入り口を無料にすることで、更に大きな見返りを狙っている。時間差でお金は発生しているのだ。

クラウドファンディングの本当の目的

西野さんはクラウドファンディングも活用している。
興味深かったのは、その目的がお金を集めること以外にあるという点。

『えんとつ町のプぺル』でクラウドファンディングを使った本当の目的は、作り手を増やすことにあった。  
結果、1万人の作り手を生み、予約段階でそのまま1万部が売れた。  
クラウドファンディングは、資金調達のツールではなく、共犯者作りのツールである。

クラウドファンディング=お金集め
としか考えていなかったけど、こんなやり方があるんだなーと感心しました。

最後に

これまでテレビでしかキングコングを見てこなかった人にとっては、西野さんの印象がガラリと変わる一冊です。

元々いわゆるテレビタレントが天職ではなく、ビジネスマンの方が向いているタイプなのでしょう。
仮に芸人であるという武器がなかったとしても、ビジネス界で有名になっていそうだなーと思いました。

それくらい、単なる芸能人本ではなく、ビジネス本として勉強になる、最先端の広告マーケティングを学べる一冊です。

ぜひ読んでみてください!

それでは~。